2003年10月27日兵庫:保育士救急車呼ばず保育園児遊具転落死亡事故
兵庫県尼崎市の公園で保育園の男児が遊具から転落し、26日に死亡した事故で、公園に引率していた保育士は救急車を呼ばず、保育園長の車で男児を病院に運んだことが27日、尼崎西署の調べで分かった。同署は保育士らから転落前後の状況や経緯などを聴いている。
調べによると、死亡した尼崎市崇徳院の天目石昌利さん(36)の長男祐成ちゃん(4つ)は24日、通っている市内の私立保育園の保育士4人に引率されて園児ら約40人で公園に行った。鎖がついた高さ約3メートルの「登り棒」で遊んでいた午前10時40分ごろ、高さ約2メートルの地点から落ちた。
保育士は祐成ちゃんが「おなかが痛い」と話したことから、園長に連絡。駆け付けた園長の車で祐成ちゃんは近くの診療所に運ばれたが手に負えず、もう1カ所の病院を経て大学病院で手術を受けた。しかし26日午後3時50分ごろ、多臓器不全で死亡した。
2003/10/27 04:23 【共同通信】