2008年11月14日仙台:2児童が急性アレルギー 対応給食を配給ミス
2児童が急性アレルギー 対応給食を配給ミス 仙台
2008年11月14日6時12分配信 河北新報
仙台市教委は13日、野村学校給食センター(泉区)が12日に泉区の小学校に配った給食で、小麦アレルギーの対応食が必要な児童に誤って別の給食を出し、2人が急性のアレルギー症状を起こしたと発表した。高森小の1人は一時、呼吸困難となり、病院に収容された。向陽台小の1人は腹痛を訴えた。2人とも現在は回復している。
市教委によると、センターでは小麦アレルギーがある児童3人に「じゃがいものミートソースがけ」を出す予定だったが、2人に誤って「スパゲティミートソース」を提供した。2人は給食を口にした直後に体調不良を訴えた。
アレルギー対応食の調理は、業務を委託した民間会社の栄養士と調理師の計3人が担当。対応が必要な児童の容器を用意する際、2人分はスパゲティを入れるように調理室に並べ、そのまま配ってしまったという。
普段は1人が献立を読み上げ、もう1人が中身を確かめる作業をしているが、12日はチェックを怠った。通常は確認作業をする市教委の栄養士も行事で不在だった。
センターは4月に稼働し、市内6カ所の学校給食センターで初めて、アレルギー対応食専用の調理室を設置した。対応食は泉区の小中学校10校の児童生徒計16人に提供している。
民間資金活用による社会資本整備(PFI)事業で建設。運営は、民間企業グループでつくる「野村給食PFI」に委託している。
市教委は「チェック項目を設け、委託業者と市教委が相互に確認する体制を整え、再発防止に努めたい」と話した。