2014年6月25日京都:保育園職員に放り出され、頭蓋骨骨折重傷
保育園職員に放り出され?頭骨折 京都の5歳男児
朝日新聞デジタル 6月26日(木)5時15分配信
京都市伏見区の民営認可保育園「春日野園」で今月13日、男児(5)が頭蓋骨(ずがいこつ)陥没骨折の重傷を負っていたことが京都市への取材でわかった。この日の体操教室の時間中に女性職員が男児を園庭に放り出すことがあったといい、市が因果関係を調べている。
市保育課によると、女性職員は13日午前10時半ごろ、室内の棚に入り込んでいた男児ら3人の園児を連れだし、園庭に放り出したという。女性職員は保育士の資格を持っておらず、担任の保育士は用事で不在だったという。昼前になって男児がぐったりしているのを別の保育士が発見。午後1時20分ごろに病院に運んだという。市は20日、現場で人形を使うなどして当時の状況を確認。女性職員や園児らからも聞き取りし、詳しく調べている。
職員に投げられ?保育園児重傷 京都・伏見、搬送遅れも
京都新聞 6月25日(水)15時59分配信
京都市伏見区の民営認可保育園「春日野園」で今月13日、体操教室の時間中に5歳の男児が頭を打ち、頭蓋骨を折る重傷を負っていたことが25日、関係者への取材で分かった。けがをする直前、体操教室に付き添っていた女性職員が棚に入っていた男児を放り出していた。女性職員は保育士資格を持っておらず、同園は事故が起きてから病院に連れていくまで約3時間もかかっていた、という。
京都市保育課は20日に現地で人形を使って状況を確認した。女性職員が男児を放り出した行為とけがとの因果関係や、同園の安全管理態勢に問題がなかったか調査している。
春日野園や市保育課の説明では、事故が起きたのは13日午前10時~10時40分。男児の担任が別の用事があったため、用務員の女性職員と外注業者の体育専門員がホール内で園児が跳び箱をするのをみていた。跳び箱の待ち時間が長くなり、男児を含む複数の園児が棚に入った。これに気付いた女性職員は棚に入って寝転んでいた園児たちを棚から園庭に放り出した。男児を放り出した時、「ガチャン」という音がして、男児が泣いていた、という。
午前11時50分ごろ、男児がぐったりして倒れているのを保育士が発見した。氷で冷やすなどの処置を取ったが、頭を触ると「痛い」と言ったため午後1時20分ごろ、市内の病院に運んだ。男児は頭蓋骨の陥没骨折との診断を受け、10日後に手術を受けた、という。
市保育課は、女性職員が園児たちを棚から投げ出した行為について園児に聞き取りを進めている。同課によると、同園は昨年度、園児数当たりの保育士数が市の基準を下回るとして指導を受けたという。春日野園の澤井清子園長は「責任の重大さを感じている。保護者に今後も誠意を尽くして対応したい」と話している。