2014年7月28日長野:幼稚園送迎車にひかれ1歳死亡 幼稚園の兄を見送り
送迎車にひかれ1歳死亡 須坂 幼稚園の兄を見送り
2014年7月28日信濃毎日新聞
28日午前8時50分ごろ、長野県須坂市墨坂5の市道で、山びこ幼稚園(須坂市臥竜4)の送迎車(定員大人4人、子ども18人)が近くに住む女児、山口瑶織ちゃん(1)をひいた。須坂署によると、瑶織ちゃんは頭部を損傷し、現場で死亡が確認された。同署が原因を調べている。
同署によると、送迎車は同幼稚園に通う瑶織ちゃんの兄(3)を迎えに来ていた。運転していた同幼稚園職員の山岸守さん(72)=須坂市坂田=は、兄を乗せた後、「発進したら乗り上げたような感覚があって止まった」と話しているという。
送迎車にはほかに付き添いの職員1人と園児7人が乗っていたが、けがはなかった。
同幼稚園の曽沢富美子園長(51)は「亡くなったお子さんの保護者の方に申し訳ない。謝ることしかできない」と話した。曽沢園長によると、山岸さんはかつて長野市内のバス会社に運転手として勤務しており、2009年4月に同幼稚園で送迎車の運転を始めた。
同幼稚園の園児約120人は須坂市や上高井郡小布施町、高山村などから通っており、およそ半数が送迎バスを利用しているという。送迎車などの事故は、1978(昭和53)年の開園以来初めてとしている。