2008年10月8日神奈川:企業系保育所保育士過労死認定
過労死:藤沢の保育士、認定--労基署/神奈川
07年に自宅で倒れ、くも膜下出血で死亡した保育園運営会社「サクセスアカデミー」(藤沢市)の女性社員(当時58歳)について、藤沢労働基準監督署は長時間労働による過労死と認定した。遺族が7日、県庁で会見し明らかにした。
女性は07年10月30日未明、鎌倉市の自宅で仕事中に倒れ搬送先の病院で死亡した。労基署の説明では、死亡前6カ月間の時間外労働は月平均81時間で、多い月は100時間を超えていた。うち半分は、自宅に仕事を持ち帰っていたという。
女性は70年から保育士を続け、06年1月に同社へ入社。管理職として保育園の運営指導や新設園への人材確保などに携わっていた。女性の夫(62)は「労災認定されても妻は帰ってこない。子どもの発達を支援する企業なら、従業員も守ってほしかった」と語った。
同社は「認定は真摯(しんし)に受け止める。責任感の強い人だったので、亡くなったことは残念」と話した。【五味香織】
毎日新聞 2008年10月8日 地方版