2009年10月8日東京:急性脳炎で5歳男子園児が死亡都内で初の新型インフル死者
急性脳炎で5歳男児が死亡 都内で初の新型インフル死者
2009年10月8日17時53分配信 産経新聞
東京都は8日、新型インフルエンザに感染していた都内在住の5歳男児が死亡したと発表した。都内で死者が出たのは初めて。国内の死者は疑い例も含めてこれまで22例目だが、5歳児の死亡は最年少になるとみられる。都では、男児は通園していた保育園や幼稚園で感染した可能性は低く、集団感染ではないとの見方を示している。
都によると、男児は今月2日に発熱し、自宅近くの病院で受診。翌3日に体温が40度まで上昇したため、インフルエンザの簡易キットでA型陽性と判定されたためタミフルの処方を受けた。しかし、帰宅後に嘔吐(おうと)や意識障害の症状が出たため救急搬送され、脳炎を疑われ入院した。
同日夜になって意識がなくなるなど症状は急激に悪化し、多臓器不全となり、血圧の低下や呼吸器不全で人工呼吸器を装着されていた。5日に遺伝子検査で新型インフルエンザが確定したが、6日夜にインフルエンザ脳炎で死亡したという。