2011年4月27日広島:幼稚園に2280万円賠償命令3歳女児死亡の滑り台事故
幼稚園に2280万円賠償命令 3歳女児死亡の滑り台事故
2011.4.27 16:39中国新聞社
広島県廿日市市の私立幼稚園で女児の服が滑り台に引っ掛かり窒息、死亡したのは安全対策を怠ったのが原因として、両親が幼稚園側などに約4500万円を求めた訴訟の判決で、広島地裁は27日、幼稚園側に約2280万円の支払いを命じた。
植屋伸一裁判長は判決理由で「園児の行動を監視したり、ただちに救護措置を取ったりできるよう、少なくとも園庭に職員1人を配置する義務があったのに怠った」と幼稚園側の過失を認めた。
両親は広島県にも賠償責任があると主張したが、植屋裁判長は退けた。
判決によると、廿日市市の「くすのき幼稚園」で2008年11月、野田かりんちゃん=当時(3)=が園庭の滑り台で遊んでいた際、防寒着の一部が手すりに引っ掛かって首が絞まり、9日後に死亡した。
事故をめぐっては広島地検が09年12月、業務上過失致死容疑で書類送検された園長ら3人を嫌疑不十分で不起訴にしている。