2013年6月25日神奈川:横須賀の保育中(保育ママ)乳児死亡2010年9月27日
横須賀の保育中乳児死亡事故:女性福祉員を書類送検 業過致死容疑で
毎日新聞2013年6月11日(火)12時21分配信
横須賀市が認定する「家庭保育福祉員」の無職女性(48)が2010年9月、自宅で預かって保育していた須田颯生(そうせい)ちゃん(当時4カ月)=同市武4=の容体急変に気づかずに窒息死させたとして、浦賀署は10日、福祉員の女性を業務上過失致死容疑で書類送検した。
送検容疑は10年9月27日午後2時ごろ、女性が自宅マンションのベビーラックで颯生ちゃんを保育中、呼吸困難になるなど容体の急変に気付かず、窒息死させたとしている。同署によると、同日午後3時10分ごろ、女性は颯生ちゃんが呼吸していないのに気づき119番通報。颯生ちゃんは心肺停止状態で搬送され、病院で死亡が確認された。司法解剖の結果、ミルクをのどに詰まらせた窒息死と判明。遺族は昨年9月、女性を同容疑で刑事告訴していた。
市の規定では、乳幼児が寝ている場合は15分に1回、容体を確認する義務があった。同署の調べに対し、女性は目と触診で確認していたものの、颯生ちゃんが呼吸をしていないのに気づいていなかったなどと話しているといい、同署は漫然と確認していた注意義務違反があったと判断した。
家庭保育福祉員は児童福祉法に基づき、市から福祉員に認定、委託された保育士が仕事や病気で保育できない保護者に代わり、自宅で保育する制度。横須賀市では6月現在、福祉員9人が10人の乳幼児を保育している。【田中義宏】