大阪・都島のうつぶせ寝死亡:保育施設不起訴　両親、検審に申し立て　／大阪

毎日新聞　2013年09月14日　地方版

　大阪市都島区の認可外保育施設「ラッコランド京橋園」（閉鎖）で２００９年、生後４カ月の男児をうつぶせに寝かせて死亡させたとして、業務上過失致死容疑で書類送検された当時の施設経営者の女性（５３）ら４人の不起訴処分を不服として、両親が１３日、大阪検察審査会に審査を申し立てた。

　死亡したのは、同市旭区の棚橋勇太さん（２５）の長男幸誠（こうせい）ちゃん。

　両親は１１年５月、４人を告訴した。府警は同月、保育士の人数が足りないなど不十分な態勢下で幸誠ちゃんをうつぶせの状態で放置して死亡させたとして、４人を書類送検したが、大阪地検は１２年１月、全員を容疑不十分で不起訴にしていた。

　勇太さんは「市民目線で必ず起訴につながると信じている」と話した。両親は、施設側と市に計約６４００万円の損害賠償を求めて提訴しており、大阪地裁で係争中。【堀江拓哉】