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2014年8月20日千葉:無理に食事詰め込んだ疑い 保育士を逮捕

2014年8月20日 17時04分NHKニュースウェブ

 千葉市にある認可外の保育施設で、31歳の保育士が2歳の女の子に対し、頭をたたいて食事を無理やり口の中に詰め込んだなどとして、強要の疑いで逮捕され、警察は同じような虐待を繰り返していた疑いもあるとみて調べています。保育士は調べに対し、容疑を一部否認しているということです。

 逮捕されたのは、千葉市中央区にある認可外の保育施設「わんぱくキッズ」の保育士、松丸知美容疑者(31)です。警察の調べによりますと、松丸保育士は先月、預かっている2歳の女の子に対し、頭をたたいたうえ、おかずをスプーンで無理やり口の中に詰め込み、「食べろっていってんだよ」と脅したなどとして、強要の疑いが持たれています。女の子にけがはありませんでしたが、別の保育士から連絡を受けた女の子の祖母が警察に通報して明らかになったということです。調べに対して、「夕食を食べようとせず、無理やり口に詰め込んだのは間違いないが、たたいたのは覚えていない」などと、容疑を一部否認しているということです。警察は、当時の同僚らの証言などから、松丸保育士が施設の中で同じような虐待を繰り返していた疑いもあるとみて調べています。

「保育ルーム」認定取り消し

 事件を受けて千葉市は、逮捕された保育士が勤めていた認可外の保育施設について、市が独自に助成金を出す「保育ルーム」としての認定を取り消しました。千葉市は、保育所の空きを待つ待機児童対策の一環として、保育士の数など一定の基準を満たしている認可外の保育施設を「保育ルーム」と認定し、助成金を出す独自の制度を設けていて、事件が起きた千葉市中央区の保育施設、「わんぱくキッズ」もこの認定を受けていました。市の調査によりますと、保育施設の施設長も女の子に対する虐待を認識していたということです。市の聞き取りに対して、施設長は「保育士が不足するなか、辞められたら困ると思い、強く注意できなかった」などと話しているということです。
 事件を受けて千葉市は、この施設に対する「保育ルーム」の認定を20日付けで取り消しました。千葉市こども未来部の片桐康之部長は「市民の信頼を裏切ってしまい非常に残念だ。再発防止を徹底していきたい」と話しています。

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