2014年8月21日埼玉:川口の無認可保育施設1歳女児死亡:元保育園長に禁錮2年求刑−−公判
川口の無認可保育施設1歳女児死亡:元保育園長に禁錮2年求刑−−公判 /埼玉
毎日新聞 2014年08月21日 地方版
川口市の無認可保育施設「なかよし保育園」(閉園)で2011年、昼寝中の女児(当時1歳)が死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われた元園長の無職、駒崎香織被告(38)=越谷市長島=に対し、検察側は20日、さいたま地裁(横山泰造裁判官)の公判で禁錮2年を求刑した。
検察側は論告で「本来は安心して預けられるはずの施設でずさんな保育が行われていた」と指摘。同園では10年ごろから昼寝の際にぐずる園児を押し入れ内に放置することが常態化していたとして、「園児の運動能力や発達状態を把握し、動静を常時観察するという基本的な注意義務を怠った」と駒崎被告の対応を非難した。
弁護側は最終弁論で「遺族とは示談が成立し、保育園も閉園した。再犯の可能性はない」などとして執行猶予付き判決を求めた。
起訴状などによると、駒崎被告は11年4月7日、押し入れ内のベビーラックに寝かせた女児に男児(当時生後11カ月)が覆いかぶさっているのに気付かず放置し、窒息死させた。【川畑さおり】